サウナでヒートショックを起こさないためには?
2025年4月14日

健康維持やリフレッシュ目的として、サウナを利用する方も増えてきました。
サウナに入ることで心身がととのうため、サウナの心地よさにハマってしまう方も少なくありません。
人気のサウナだからと何も考えずに入ってしまうことで、まれに体調の変化や不調を感じてしまう方もいます。
サウナ中に体調の異変を感じた場合、「ヒートショック」が起こっている可能性が考えられます。
そこで、この記事ではヒートショックが何かに加えて、サウナに入る際の注意点についてもご紹介します。
ヒートショックについて詳しく理解したい方は参考にしてください。
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ヒートショックとは?起こる原因は何?
ヒートショックという言葉を知っていますか?
ヒートショックは急激な体温の変化が影響となり、心拍数や血圧が大幅に変化するものです。
気温の大きな変化が体にダメージを与えてしまい、血圧の大幅な変動、血管や心臓への負担が大きくなると言われています。
ヒートショックは、どのような時に起こってしまうのでしょうか?
温度差
サウナでヒートショックが起こるのは、温度差による影響が考えられます。
自宅のお風呂などでは40℃~41℃の間くらいですが、サウナの温度は90℃です。
すでに40℃程度の差が生じていることからも、ヒートショックが起こりやすいと言えるでしょう。
ヒートショックは男女に関係なく起こる状態であり、サウナと浴室の温度差が大きくなるほどリスクも高くなります。
特にサウナを出た後の水風呂に無理して入ると、さらにヒートショックの危険性が高まるので注意してください。
長時間の利用
長時間サウナに入ると、循環器系や体温調節機能などに大きな負担がかかってしまいます。
高温のサウナにいることで高い体温の状態が長く続きますが、人間の体は体温を下げようと血管を拡張させて血圧を下げます。
これによって意識障害が起こったりめまいが起こったりします。
他にも発汗状態が続くため、脱水も起こりやすくて血液の粘度も増した状態になってしまい、血管や心臓にも負担をかけてしまうのです。
長時間のサウナが心地よく感じるかもしれませんが、内臓の負担が大きくなったり、血流が悪化したりするのでよりヒートショックの危険性が高まります。
飲酒
サウナに入る前に、まれにお酒を飲んでから入る方もいます。
アルコールは、摂取したことで一時的に血圧が下がってしまうものの、交感神経の刺激によって血圧が上がってしまい、また体に負担がかかってしまうのです。
アルコールの利尿作用によって脱水症状も起こりやすいことから、サウナに入りながらの飲酒は絶対にやめましょう。
脱水状態
サウナに入った後、しっかり水分補給がされていないとヒートショックの危険性も高くなります。
サウナで大量の汗をかきますが、その後体内で水分が不足した状態になってしまうとスムーズに血液が流れなくなります。
また、血圧の激しい乱高下があると、血液がうまく流れなくなってしまって血管に大きな負担がかかってしまうのです。
サウナに入っていない時は喉が渇いた時点で水分補給をすることがほとんどですが、喉の渇きだけで判断するのではなく、こまめに1口ずつでも問題ないので水分を取り入れるようにしましょう。
持病がある、高齢者
持病がある方や高齢者は、血圧の調整がしにくかったり体温の調整が思うようにいかなかったりするため、無理のない範囲の利用でもヒートショックが起こる可能性があります。
高齢になると、血管の弾力や強度が減少し、急激な温度変化に瞬時に対応できない可能性もあるでしょう。
適応能力が弱くなっている場合は、血圧の変化が起こりやすい可能性も考えられます。
心疾患、糖尿病、高血圧などの病気を抱えている場合は、高温のサウナに入ると負担が大きくなり、ヒートショックが起こりやすくなる危険性もあるので、事前に主治医に確認しておくと安心です。
子ども
体の機能全体が未熟な状態であり、さらに体温調節機能などの発達も万全でない子どもはできるだけサウナの利用を控えましょう。
外部環境などの温度変化に慣れていない子どもは、対応できる能力が発達していない状態です。
皮下脂肪も少ないので体温の変化も急激に起こりやすく、血圧の変動にも弱くなっています。
急激な温度変化によって体調悪化の可能性も考えられるので、ヒートショックなどが起こらないようにサウナに入らないようにしましょう。
ヒートショックが起こったらどうなってしまう?
もしヒートショックが起こってしまったら、どのような症状が出るのでしょうか?
ヒートショックの代表的な症状は、めまいやひらつきです。
頭がふらふら、クラクラしたり、倒れそうになる、立ち上がれなくなったりなどの症状が出ます。
水分補給をして横になって休むと改善することが多いです。
その後、会話や歩くこともできていつも通りに感じれば問題ないのですが、麻痺、手足のしびれなどの症状がある場合は緊急性が高いので速やかに病院を受診してください。
他にも目の前が暗くなって意識を失いそうな感覚に襲われた場合はその場でしゃがんだり、横になったりしてください。
意識を失いそうな感覚や失神などは、血圧の低下や脈拍が遅くなったことで起こりやすいです。
脱水が隠れている場合もあるので、心配な場合は内科などを受診しましょう。
まれに胸の真ん中を締め付けられるような感覚、圧迫されるような痛みを感じた場合は、痛みがどの程度続いているかを確認してください。
数秒程度の痛みなら問題ありませんが、横になって5分~10分程度続くようなら救急外来の受診をしてみましょう。
サウナでヒートショックを起こさないためには?
サウナでヒートショックを起こさないためには、急激な温度変化を感じないように意識してみましょう。
また短時間の利用、こまめな水分補給、体調管理なども重要になってきます。
ここでは、ヒートショックを起こさないためのポイントをまとめてみました。
サウナを選ぶ
サウナには、様々な種類があります。
一般的なサウナでは、サウナストーブが用いられていてフィンランドの伝統的様式のスタイルです。
温度も高くなっているので高温サウナに該当しますが、息苦しさを感じやすくなります。
一気に高温のサウナに入らず、ゆっくり体の芯から温めたいという場合は遠赤外線サウナがおすすめです。
水風呂は短時間で済ませる
サウナの後に入る水風呂は長時間入らずにしましょう。
入る時は足から順番にゆっくり入り、できるだけ短時間で済ませるのが良いでしょう。
水分補給を徹底する
サウナに入る前、入った後は水分を補給しましょう。
一気飲みすることなく、少しずつゆっくりと何度も飲むことで体に浸透しやすくなります。
サウナ内でも少量ずつ飲んでいくのが良いでしょう。
体調の変化に慌てない
サウナ中に体調の変化を感じた場合は、すぐにサウナから出て休むようにしましょう。
他人がいると我慢してしまうかもしれませんが、体調の悪化を我慢しても辛いだけです。
できるだけ早めに休憩して体調を整えるようにしましょう。
サウナの入り方によっては、ヒートショックを起こしてしまう可能性があります。
サウナに入る際には、できるだけ急激な温度変化が起こらないように気を付けましょう。
完全予約制のザ・プロラボサウナでは、息苦しさを感じにくい富士山の溶岩プレートを使用した遠赤外線サウナで、体の芯からじんわり温めてくれるのが特徴です。
さらに完全個室なので、自分のタイミングでサウナに入ったり水風呂を使ったりできます。
水風呂の温度も調節でき、ととのいスペースも充実しています。
ヒートショック対策にもおすすめのサウナです。
この機会に体験してみてはいかがでしょうか。