知っておきたい「サウナで整う方法」〜整うメカニズム、正しい入り方を解説
2023年11月15日
数あるサウナ用語の中には上級サウナーでしか知り得ないようなものもありますが、「整う」なら初心者でも一度は聞いたことがあるでしょう。
しかし、整うとは具体的にどんな状態を指すのか、どうすると整うのかいまいちわからないという声もよく聞かれます。
そこで今回は、整うとは何か、サウナで整う方法と注意点について解説していきます。
せっかくサウナに入るなら自分も「整う」を体験してみたいという方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
そもそも「整う」とは何か?
整うとはいわゆるランナーズハイ
サウナ用語のひとつである「整う」とは、一般的にサウナ・水風呂・外気浴を数セット繰り返すことで味わえるとされており、その感覚はよくランナーズハイに例えられます。
ランナーズハイの場合は、マラソンをしていて疲れがピークに差し掛かってくると、それまで感じていた疲労や苦しみから解放され、一時的に強い幸福感を抱く時間が訪れます。
サウナの場合もある程度セット数を重ねると、休憩に入った時に体がふわっと軽くなる、頭がスッキリするといった快感が得られるのです。
整うメカニズム
サウナで「整う」状態が起きるメカニズムには、サウナと水風呂の温冷刺激によって脳内で分泌される「β-エンドルフィン」「セロトニン」「オキシトシン」という3つの物質が関係しています。
また、セロトニンには精神安定やうつ症状の改善、オキシトシンにはストレス緩和といった効果が期待できます。
つまり、「整う」という感覚はこの3つの物質によってもたらされていると言えます。
サウナで整うための入り方
サウナで「整う」には、サウナに正しい方法で入ることが大切です。
ここからは、サウナの正しい入り方を順に解説していきます。
事前準備
1回のサウナで失われる水分量は、平均で300〜500mlとされています。
水分補給が不十分だと、脱水症状を起こす危険性があるため、サウナの前にミネラルウォーターやスポーツドリンクなどを300〜500mlを目安に摂取してください。
また、入浴前は頭と体をしっかり洗っておきましょう。
入浴前に体をきれいにするのはマナーとしても当然ですが、頭皮や皮膚が汚れたまま入るよりも、汚れを落としてから入ると汗がかきやすくなるというメリットもあります。
サウナの入り方
頭と体を洗ったら、サウナ室に入ります。
サウナの種類にもよりますが、一般的にサウナ室に滞在する時間は10〜12分が目安とされています。
しかし、初心者の場合は5分程度から始めるなど、無理のない範囲で入りましょう。
また、サウナ室は座る位置で体感温度が異なります。
基本的に、上段の方が高い温度に感じるため、熱さに慣れないうちは下段に座るのがおすすめです。
水風呂の入り方
サウナ室から出た後は、汗をかけ湯やシャワーで流してから水風呂に入ります。
汗を流す時は、いきなり冷水をかけると心臓に負担がかかるため、ぬるま湯を使いましょう。
水風呂に浸かりそのままじっとしていると、皮膚と水の間に膜ができて温度を感じにくくなります。
ただし、あまり長く浸かると体が冷えすぎてしまうため、1〜2分程度で出るようにします。
休憩の仕方
水風呂から出たらタオルで体の水分をしっかりと拭き取り、休憩スペースに移動します。
整いやすくするためには外気浴がおすすめですが、外気浴スペースのない施設であれば浴室内の椅子でも問題ありません。
目を閉じて体の力を抜き、できるだけリラックスすることで、自然と一体になるような感覚を味わえます。
また、のどの渇きを感じたら我慢せず、しっかりと水分補給を行ってください。
2〜3セット繰り返す
サウナ・水風呂・外気浴を2〜3セット繰り返すことで、「整う」を体験しやすくなると言われます。
しかし、個人差があるため、誰もが必ずしも整う感覚を得られるとは限りません。
必要以上にセットを重ねると、脱水症状を起こすこともあるので、疲れや体調に異変を感じたら、整う前でもすぐに切り上げるようにしましょう。
サウナで整うことの注意点
サウナで「整う」にあたっては、いくつか注意点もあります。
気を付けないと体に悪影響が及ぶ可能性もあるため、正しいサウナの入り方とあわせて以下の点をしっかりと理解しておきましょう。
十分な休憩をとる
サウナで最も整いやすいタイミングは、水風呂から出て1〜2分と言われていますが、外気浴や休憩をする時間はそれよりも長く取りましょう。
水風呂で体温を下げた後に外気浴を短時間で済ませてしまうと、通常生活に戻ってからも体の冷えが続くことがあります。
体の冷えが長引くと筋肉痛や関節痛、免疫力の低下、自律神経のバランスの乱れ、体温調整機能の衰えなど、体に様々な悪影響が出てきます。
こういった症状を防ぐには、十分な休憩を挟んで体の表面体温と芯部体温を均一にする必要があります。
特に初心者の場合、水風呂から出て次のサウナに入るまで15分程度の休憩を挟むようにしてください。
整うために無理をしない
サウナで整うには、サウナや水風呂にある程度長く入らなければなりません。
しかし、サウナに慣れていない初心者のうちから整うことを求めて、サウナや水風呂に長時間滞在するのは危険です。
なかなか整わないからといって、サウナや水風呂に入る時間を無理に伸ばしたり、セット数を重ねすぎたりすると、脱水症状や熱中症を引き起こす恐れもあります。
初めから整うことを追求するのではなく、自分のペースで徐々に整う状態を目指していきましょう。
また、健康な方でもその日の体調をしっかりチェックし、少しでも具合が優れない時は利用を控えることが大切です。
サウナ依存にならないよう日にちを空ける
サウナと水風呂の温冷刺激によって分泌されるβ-エンドルフィンは、運動中にも分泌されるものです。
サウナ初心者の場合は一度ととのう体験をすると、その快感がやみつきになり、何度もサウナに入りたくなるかもしれません。
しかし、サウナに入りすぎると疲労が蓄積するなど、体に悪影響を及ぼす恐れもあります。
また、サウナに行きたくても行けない状態に置かれると、強いストレスを感じるようになってしまう可能性もあるでしょう。
サウナ依存に陥らないためには、ある程度日にちを空けて利用するようにしましょう。
特に初心者の場合は、ゆっくり慣れていくためにも1週間に1回程度の利用がおすすめです。
サウナで整うと、体がフワッと軽くなったり頭がスッキリしたりするなど、何とも言えない幸福感を味わえる一方で、体にはある程度負荷がかかっている状態です。
なかなか整う状態にならないからと言って、長く入りすぎると脱水症状を起こす危険性もあるため、くれぐれも無理はしないようにしましょう。
体への負担を抑えて整う体験をしたい方には、遠赤外線サウナがおすすめです。
中でも、プロラボサウナのマグマ式遠赤外線サウナは、熱さ・息苦しさが少なく短時間で体の芯まで温まるのが特徴です。
また、休憩スペースには高機能リクライニングベッドや酸素吸入機などが設置されており、設備面からも整いをサポートしています。
リラックスして無理のない整い体験をしたい方は、プロラボサウナを利用してみてはいかがでしょうか?